日本でも注目を浴びているシューベルトのヘルメット。
顔の前の視界を開くフリップアップのヘルメットは、
ドイツのシューベルト社が最初に開発したそうです。
今や世界中のヘルメットメーカーで採用されています。
BMW純正ヘルメットを生産していること、F1レースでの採用、
ドイツの空軍・陸軍、日本では機動隊の防弾ヘルメットなど、
過酷な条件での用途に用いられているという実績があります。
バイク用ヘルメットの生産をはじめたのが1956年、フリップアップを
独自開発したのは1978年です。
企業としては長い歴史を持っています。
もともと知名度は高くなかったようです。
社名のシューベルトはクラシクの作曲家に由来しているのでしょうか?
ベルリン西方にあるブラウンシュヴァイクという地方に、1922年創業。
当時はビール工場だったそうで、ヘルメットは作っていませんでした。
ビール出荷用の木箱を自社生産しているうちに木工職人が育ち、
やがて家具の生産を開始。
さらに家具用の革製品を扱うようになり、その革で軍用機パイロット用の
ヘッドギアの生産をはじめるようになったそうです。
1930年ころ、創業者が好きだったボブスレー用ヘルメットの生産を開始。
やがて軍用から始めさまざまなヘルメットを納入するメーカーに成長し、
1983年には製造品目をヘルメットのみに絞り、
1990年に自社ブランドでヘルメットを販売開始しました。
軍用などにも採用されていた技術力から高い安全性を持つ
シューベルトのヘルメットが世界に認められるようになったのです。
高い静粛性、低い空力抵抗、効率的なベンチレーションは
自社内に設けられた2基の風洞施設で繰り返し実験されて生まれました。
この施設では、
雨粒の流動やシールドの曇りをテストするため水滴を飛ばす装置や、
耐熱性やベンチレーション性能をテストするため熱風を送り出す装置、
超高速走行をテストするパワーを持つブロアが組み込まれています。
衝撃に対する安全性は、世界のさまざまな安全規格に準じた
複数の装置で行っています。
日本のJIS規格やF1レースの規格に合わせた試験設備もあります。
F1用を制作することで、シューベルトのヘルメットが高い性能を培ったと言えます。
レースで得たノウハウを市販製品へフィードバックすることで、
より優れた製品を生み出しているのです。


